バリ島伝統芸能のトップスター、アノム氏が率いる伝統舞踊グループがこのスマラ・ラティ(Semara Ratih)です。芸術大学の卒業生と教授を中心に1988年に結成されたグループなので、メンバーは バリ島各地から集まっています。

サハ・デワ(ケチャダンス)/バリ島伝統舞踊体験レポート

サハ・デワ(ケチャダンス)/バリ島の伝統舞踊体験レポート

ケチャダンスと言えば、ウルワツ寺院が一番有名ですね。海に沈む夕日をバックにダイナミックに演じられるケチャダンスは、多くの観光客が見物に来ます。が、ここバトゥブラン村の歌劇団も負けていません。特に、このサハデワ歌劇団は朝はバロンダンス、夕方はケチャダンスの公演を行っており、なかなか好評と聞きました。そこで、12月9日、取材をしてきました。周りは畑や住宅が点在する田舎町ですが、なかなか魅せてくれましたよ!

◆会場の様子〜開演

会場 コーヒーブレーク

会場はバトゥブラン村のサハデワ専用劇場です。
先日のバロンダンスもこちらで観賞しました。

開演は18:30ですが、ちょっと早く着いてしまったので、会場近くのワルンでちょっとコーヒーブレイク

記念撮影 お皿

入場時には入口でウエルカム・ガールが耳にお花をつけてくれます

その時、カメラマンが写真撮影をしてくれて帰りにはこのようなお皿にプリントして販売します(Rp75,000)

ステージ マンクー

18:00を回りお客さんも集まりだしたので、入場。
観客席は、大きな屋根があり、また階段状になっているので、後ろの席からもよく見えます。今日は、早めに到着したので最前席を確保しました。


時間になると、まずマンクー(僧侶)が、お経を唱え会場を清めます

ケチャ

舞台の裏から、「チャチャチャ」というケチャ独特の掛け声と主に、男性コーラスが入場。
蜀台を真ん中に、ケチャのコーラスが始まりました。

◆ケチャダンスの物語(ラーマヤナ)

ケチャダンスは、男性コーラスの声に乗せてインドの叙事詩「ラーマヤナ」物語の一部が演じられます

ラーマ王子とシータ姫 小鹿

アヨディア王国の王位継承をめぐり継母に城を追い出されたラーマ王は美しい妻のシータ姫と弟のラクサマナ王子とともに森の奥で静かに暮らしていました

そんなある日、三人の目の前を美しく金色に光る小鹿が通り過ぎました。

その小鹿が欲しくなったシータ姫は、ラーマ王子に小鹿を捕まえるようにお願いしました。

ラーマ王子と小鹿 シータ姫とラクサマナ王子

王子は小鹿を追って森の奥深くに入っていきます。やっとの思いで小鹿を捕まえると、それは魔物に変化し、王子の声をまねて助けを呼びました。

魔物が発した王子の声を聞いたシータ姫に、助けに行くよう命じられたラクサマナ王子は、シータ姫の周りに結界をはり、森に入って行きました。

魔王ラワナ 猿将軍ハヌマン

一人になったシータ姫の前にアレンカ王国の魔王ラワナが現れ、シータ姫をさらって行きました。
森から戻り姫がいないことを知ったラーマ王子たちは森の仲間に助けを求めました

猿神スグリワの部下で勇猛な将軍ハヌマンは、海を越えてアレンカ国にわたり、姫を探しました。
シータ姫は、自分のかんざしをハヌマンに預け「自分は元気でいる」とラーマ王子への伝言を託しました。

ラーマ王子とラクサマナ 魔王ラワナと猿神スグリワ

シータ姫の居場所が分かったラーマ王子たちはさっそく姫を助けにアレンカ国に行きます。途中、魔王の手下メガナダにつかまりますが、神鳥ガルーダの手助けで、メガナダを倒します

そして、猿神スグリワをはじめとした森の仲間たちの協力で、魔王ラワナを倒し、シータ姫を助け出すことができました。

◆サンヒャン・ドゥダリとサンヒャン・ジャラン

少女の入場 サンヒャン・ドゥダリ

ケチャダンスが終わると、幼い子供が抱えられて舞台に出てきて、サンヒャン・ドゥダリが始まります。

マンクゥ

サンヒャン・ドゥダリとは、二人の少女によるトランス・ダンスで、トランス状態に入った少女たちは、目をつむってもまったく同じ動きをするそうです。

 

踊りがおわると、マンクーのお経と、聖水により、少女たちはトランスから抜けて正気に戻ります。

サンヒャン・ジャラン

木製の馬に乗った若者がでてきて、マンクーのお経を受けます。

 

マンクーが気合を入れると、若者はトランス状態に入り、サンヒャン・ジャランが始まります。

トランス

サンヒャン・ジャランとは、トランスに入った若者が、燃え盛るヤシの実の塊の上で踊るダンスの事で、別名ファイアーダンスと言います。

火の上で踊ると、ヤシの実は散らばってしまいますが、手伝いの者が散らばったヤシの実を集め、油をかけて火の勢いを強くし、また若者がその上で踊ります。途中、火のついたヤシの炭を素手で持ったり、食べたりしていました。

最後に、マンクーのお経と聖水を受けて若者は正気に戻ります。

★取材後記

サハデワは先日バロンダンスを取材した歌劇団です。「バロンもいいけどケチャも評判がいいよ」ときいて、今回取材しました。ケチャダンス自体は、まあまあ普通のレベルでした。ちょっと物語のストーリーをはしょっているところもありました。しかし、ケチャダンスの後のサンヒャン・ジャランが素晴らしかったです。
ケチャの後にサンヒャン・ジャランをやる所はたくさんありますが、大半がヤシの炭を蹴散らすだけなのですが、こちらの劇団は本当に火の上に乗って踊っていました。また、トランスに入った男性は顔つきも変わり、ちょっと恐ろしかったです。また、その前に行われたsンヒャン・ドゥダリも少女たちの踊りが可愛くてよかったです。

ケチャダンスというと、ウルワツ寺院が有名ですが、こちらのバトゥブランもなかなかよかったです。サヌールから車で20分程度と近いのでウルワツ寺院まで時間的にいけないとか、ウブドやキンタマーニ観光のお帰りにぜひご覧になってください。

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